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本格SFマガジン【タイムマシン】
 

「ボブ・バーンズ」とは、誰なのか?

 
●ボブ・バーンズ(80歳)(1935− )アメリカ
 *アメリカSFファンの大親分
 *ホラーSF博物館館長
 *アメリカSFホラー映画史の生き証人
 *ハリウッド・モンスターメーカーの父

 全世界のSF・ホラー・ファンタジーのファンの間でもっとも有名な、
映画史研究者にしてスーパーコレクター。ボブ・バーンズを凌駕しうる存在は、
昨年、惜しくも他界した、フォレスト・J・アッカーマン氏しか存在しなかった。

 1950年代には、あのロジャー・コーマン監督作品に代表される映画会社AIP
(アメリカン・インターナショナル・ピクチャーズ)で、「金星ガニ」「大頭人」や
「シークリーチャー」などの魅力あふれるマニアックなモンスターマスクやコスチュームの
造型を手がけていたSFXアーティスト・ポール・ブレイズデルの片腕として、
ボブはメイクを始めあらゆる面で辣腕を揮った。
一説によれば、ボブ・バーンズ自身がモンスターを演じたこともあったらしい。

 又、当「SAQUIX'S TIME-MACHINE」の聖咲奇が、「宇宙船」(朝日ソノラマ)
創刊のときから、専門的な誌面作りの参考にしたと云う、1960年代の怪物映画雑誌
「ファンタスティック・モンスターズ」の編集者としても、ブレイスデルとともに活躍し、
数々の貴重な資料を世に送り出している。
聖咲奇は後に、ボブ・バーンズと、アカデミー賞に輝くクリス・ウェイラスを揃えて、来日させている。

 1970年代からは、自宅で毎年ハロウィンの時期にショーを開催、古典SFをリアルに再現しているが、
これらのイベントに初期の頃から参加していたのは、マイケル・ジャクソンの「スリラー」を手がけた
リックベイカーを始めとする多くの一流モンスターメイカーで、もともと、バーンズの紹介でプロになっており、
今もなお、多数、大活躍している。

 ホラーSF映画のコレクションは世界中のコレクターの垂涎の的で、
2009年現在、自宅を私設博物館として開放している。
 日本への再来日が今、求められている。
 

▼バーンズ所有の主なアイテム

   ・「タイムマシン」…ジョージ・パルの作ったタイムマシン実物
   ・「キングコング」(1933年)…撮影用キングコング・モデルの骨格
   ・「狼男」(1941年)…狼の頭
   ・「エイリアン2」…エイリアン・クィーンの実物大メカニカルパペット
   ・「ターミネーター」…ハンターキラー・タンクの大型小道具
   ・「T2」…警官仕様T2の被弾後のダミー
   ・「ブレインデッド」…赤ん坊ゾンビのダミー
   ・「海底二万哩」…ノーチラス号レプリカ、潜水服、水中銃他
   ・「ザ・フライ」…デザイン検討用マケット他
   ・「暗闇の悪魔」…大頭人ヘッド
   ・「月世界征服」…ボーンステルの月面マット画
   ・連続活劇ヒーローのコスチューム多数
ボブ・バーンズ
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